クドリャフカの順番 「十文字」事件(米澤穂信)

クドリャフカの順番―「十文字」事件

クドリャフカの順番―「十文字」事件

思わずタイトル買い。
クドリャフカですよ。もう、買うしかないじゃないですか。
ちなみに、ちょっとでも想像力がある人ならそこら辺のよいこのわんこの話よりもよっぽど泣けるクドリャフカたんのお話しは……ぐーぐるたんが教えてくれるです。
で、そんな感じでそれほど気にせず買っていたら、これって、氷菓の続きの話だったんですね。そうとは思ってなかったんで、ちょっとびっくりでしたよ。
……ミッシングリンクものは本当に難しいと言うことを実感。
どうしていったいそこまでするのか? という強い動機がひつようとなるので、
今回はちょっとした盗みというか、それくらいのものでしたが、殺人などになると、そこまでして殺さなくてはいけない理由は? というのがどうしても説得力に欠けるものがあるんじゃないかと。だから、逆にそこが巧く書かれていたら、非常に良い意味での衝撃を受けるわけですが。


あと、何げにミステリでの探偵、と言うものについてもちょっと考えてみたり。
いったい何が探偵を探偵たらしめているのか? というのは、きっと本格ミステリ永遠のテーマのひとつではあると思うんですが、それはその者の意欲によってだけ与えられる訳じゃないと言うこと。
謎に向かう意欲と能力と、そして動機。
この3点がそろって、初めて名探偵たり得るのではないかと思います。
……まぁ、戯言ですが。