アトモスフィア2(西島大介)

アトモスフィア (2) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

アトモスフィア (2) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

はっきり言うと、ラストのオチは、賛否両論あると思う。
けれど、そこまでの持って行き方というか、「世界」と「セカイ」というものの描き方が、非常に秀逸であるために、それが単なるオチというものではなくて、一種のメタファーのようなものになっているんじゃないかと思ったり思わなかったり、というよりも、すげー、と思ったんだけど、それをいったいどういう風に表現して良いのかが、うまく分からないという状況のため、非常に混乱した文章で、意味もなくメタファーなんて言葉を使ってみたりしちゃったり。
凹村戦争」とか「せかまほ」で、「セカイ系」のひとりとしてとらえられていることも多いだろう西島大介ですが、ここにきて、そういう「セカイ系」とは明らかに一線を画しているように思えるのは、すでに「セカイ系」なんて、過去の遺物になり始めているということなんだろうなぁ。
というより、今さらセカイ系とか言うのはずかしいので、これから使うのは控えようと思う次第です。
……結局、「セカイ系」って何? で終わったなぁ。