マルドゥック・ヴェロシティ2(冲方丁)

マルドゥック・ヴェロシティ 2 (ハヤカワ文庫JA)

マルドゥック・ヴェロシティ 2 (ハヤカワ文庫JA)

有用性の証明。ライバルたちの出現。仲間の死。殺した女。愛した女。証拠を追う。入り組んだ血筋。腐った裏側。汚れた表側。中身だって、どす黒い。信頼できるのは、パートナー。そのパートナーにすら知られてはならない、己の内。フラッシュバック。消えることのない残像。快楽。恍惚。手に入れてはならない。望んではならない。知られてはいけない。純粋な、パートナーだけには。大切にすること、大切にされること。それが、有用性。証明のために殺す。手には、五六口径の銃。パートナーが自分のために用意した、自分だけの銃。銃弾をもって、己を証明する。存在すること。奥の見えない暗闇。引きずり込まれるのか。それとも、自ら飛び込むのか。暖かな、存在。今は、未だ、共にある。


というわけで、ちょっとハイパーテキストプレイ風に感想を書いてみました。
いや、冲方丁の文章に対抗するには、これくらいやらなきゃダメかな、と。
ともかく、マルドゥック・スクランブルでの姿を知っているからこそ、これは読み進めるのがつらいなぁ、と。