歴史文化ライブラリー 秦の始皇帝 伝説と史実のはざま(鶴間和幸)

秦の始皇帝―伝説と史実のはざま (歴史文化ライブラリー)

秦の始皇帝―伝説と史実のはざま (歴史文化ライブラリー)

この前弟が来たときに、
「とりあえず、秦の始皇帝のことが知りたいから、さくっとわかりやすいやつを頼む」
と言うことで選んでもらった本です。
うん、愚弟ながら、さすがは中国史専攻。
「あー、鶴間先生なら大丈夫。昨日、一緒に飲んだし」
と言うだけあって、ボクのような門外漢でも非常にわかりやすかったです。
まぁ、読んだ理由は、非常にアレなものだったりしますが、それを越えて、いろいろと考えさせられるものもあり。
秦の始皇帝とかは、中学校の世界史でも習うような、めがっさメジャーな人物だったりしますが、その実像をどれだけ知ってるのか? と言えば、それは甚だ疑問なわけで。
ボクだって、これを読む前は、始皇帝と言えば、春秋戦国時代の中国を統一して、自分で皇帝とか名乗りはじめたり、焚書坑儒やったり、ちょっとアレな人だ、という認識と、映画HEROに出てきた皇帝って、この人だったっけ? と言うくらいしかなかったんだけど、もちろん、そんなアレなだけの人が、戦乱の中国を統一できるわけがなかったわけで、その事実を今更ながら実感するとともに、自分がいかにものを知らなかったかに驚愕したわけです。


ええと、そんなわけで、内容にいちいち反応できるほどのベースはないんですが、こういう知識を得るときに、やはりネットだけではまだダメだな、と強く意識しました。
調べ物と言えば、まずはGoogle先生となりますが、Google先生始皇帝を検索した結果がこちら
表面上、始皇帝はどの時代の人物で、どういうことをやった人なのか? というのはわかりますが、その好意の理由を詳しく述べているサイトは、残念ながら1ページ目には見つかりません。
そこまでに載らないと言うことは、存在しないも同じって、この前のNHKスペシャルでも言ってました。
事実、お店を探すようなときならまだしも、こういった専門知識を得るためには、使えない、と言って良い状態じゃないかと思います。
もちろん、コンピュータ関連の知識であれば、本を探すよりも、ネットで信頼できるサイトを参照した方が性格だし、何より情報の鮮度がいい、というのは事実ですが、世の中、コンピュータの知識だけが必要なわけでもないし。
つまりは、必要とする情報によって、情報の入手先を考えなければいけない、と言う至極当然の結論に落ち着いて非常に面白くないのですが。

[Today's tune]Luv N' Haight/Sly & The Family Stone