ケータイ小説についての考察の続き

で、噂のケータイ小説なわけですが、ネットでの批判をみていて気になったのが、ケータイ小説のストーリーはワンパターンであり得ないもので、全然駄目だ、というもの。


いやいやいや、ちょっと待ってほしい。
ボクが前読んだ、150年以上前のフランスの恋愛小説も、大筋は同じだったよ?
運命の出会い、避けようのない別れ、それでも、通い合う心。
最後に、女が死ぬところまで一緒だし。
ええと、とりあえずは、小デュマの椿姫読んでください。
あの歴史に残り、歌劇としても高い評価を受け、何度も映画化され、何人もの名女優がヒロインを演じた、あの名作と、今のケータイ小説で何が違うのか、それを考えれば、ケータイ小説の何が今までと同じで、何が新しいのか、がわかるんじゃないかと思う。


技術を批判することは簡単だけど、「物語」を批判することは難しい。

[Today's tune]party night/水野愛日