遠まわりする雛(米澤穂信)

遠まわりする雛

遠まわりする雛

古典部シリーズの短編集。
出会いの頃から、約1年間のぱらぱらとした短編集。
すとんと落ちることのない、どこか後味の悪さのような、そんな読み心地。
原因としては、なんとなく、人間の裏と言うか、みられたくないような、そんな部分が、はっきりとじゃないんだけど、ちらちら見えるからかなぁ、と推測。
とりあえず、千反田さん萌えっ! って言う人は、読まなくていいと思う。
いや、そんな人はあんまりないと思うけど。
というより、「ミステリに出てくるヒロインの性格は良くない」という学説もあるので、ミステリのヒロインに萌える人は、よっぽどのMなんじゃないかと思われ。
この点については、今年「女王国の城」を読んで、「俺にはどうしてマリアがいないんだ!」という名言を残した仙台のとある人に確認してみたいところですが。