ファンダ・メンダ・マウス/大間九郎
ファンダ・メンダ・マウス (このライトノベルがすごい!文庫)
- 作者: 大間九郎,ヤスダスズヒト
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2010/09/10
- メディア: 文庫
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まさに宝島社だからこそ設けられた賞だと思います!
そして、今回の5作の中で一番の問題作じゃないかと。
読んで思ったのが、
「九郎という名前は、ライトノベルでは呪われてるんじゃないのか……」
ということ。
あれですよ。中村九郎ですよ。
いや、中村九郎とはちょっと違うんですけど、同じような匂いというか、感触がしたんですよ。
歪で、奇妙で、でも、とても愛おしい感じ?
いわゆるおしゃれな横浜というよりも、「私立探偵濱マイク」のような、黄金町、伊勢崎町、日ノ出町のような、どこかすえたような匂いがする、そんな横浜を舞台にして、スラップスティックでドラマティックなストーリー。
疾走し続けるようなドライブ感と、サイケデリックな酩酊感。
いや、マジでこれは面白い!
5作の中では、一番好き!
まるで、タランティーノの映画を見てるような感覚になったり。
そりゃ、栗山千明も好きだよなー、とか、妙に納得してしまいます。
とても、奇妙なんだけど、でも、とても気持ち良い小説でした。