9年目の9.11

今年も、また9.11が通り過ぎた。
イラクからはアメリカ軍が撤退を始めてるけど、まだまだアフガニスタンの戦争は終わろうとはしていない。どこかの国は、とっとと派遣を止めてしまったけれど。
まぁ、アフガンの戦争が終わったとしても、まだまだ戦争なんて至る所でやっていて、それがいつ終わるのかなんてわからないし、新たに戦争を始めようとしている国だってある。


この前、CSで「ワールド・トレード・センター」というオリヴァー・ストーンの映画を観た。
9.11に、WTCで命をかけた警察官の実話を元にした映画。
もちろん、実話を元にしているとはいえ、映画だからいくらかの誇張はあると思う。
そうだとしても、すごく印象的だったのが、彼ら、彼女たちが、仲間のために、そして、見知らぬ人たちのために、その命をかけるという姿勢だった。
ブラックホーク・ダウン」(リドリー・スコット監督)でも印象的に描かれているこの「仲間のため」という姿勢。
確かに、アメリカの振りかざす正義は、傲慢かもしれない。
ベトナムソマリアイラク、アフガン、その戦争に、大義はあったかどうかはわからない。
ただ、その振るわれた剣──現場には、強い思いがあったと思う。
「決して誰も残さない」という戦場。
「絶対に全員を見つける」というWTC
ワールド・トレード・センター」で、救助のためにある海兵隊の軍曹が駆けつける、という場面があります。
#あとから調べたら、実は”元”海兵隊で、その後復帰したらしい、というのを見ました。
その軍曹が、誰に頼まれたわけでもないのに、必死に生存者を捜索する姿に、そして、近隣の警察官がWTCに集まる姿に、これがアメリカの姿だ、と思いました。


9.11で、多くの人が命を落としました。
元々WTCに務めていた人たちやハイジャックされた飛行機に乗っていた人たちだけじゃなく、彼ら/彼女たちを救おうとした、警官、消防士にも。
危険がわかっているのにも関わらず、己の意思によって、皆を救うために、彼らは行きました。
確かに、アメリカは尊大かもしれない。
確かに、アメリカは傲慢かもしれない。
確かに、アメリカは愚鈍かもしれない。
でも、それで彼らの行いが汚れるわけではない。


彼らの魂が安らかならんことを。
彼らの想いが、この世界に伝わらんことを。


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