君は音楽の魔法を信じるかい？

作者: 高田康太郎
出版社/メーカー: 小学館
発売日: 2011/04/12
メディア: コミック
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祝・ハレドラ！４巻！
というわけで、今一番面白い音楽マンガ、「ハレルヤオーバードライブ！」の新刊ですよ！
思わず、感想エントリ書こうと思っちゃうくらいにすごくいいですよ！

ハレドラは、主人公の小雨くんが、音楽の魔法と、ヒロイン（？）のハルへの恋に魅せられて、バンドをやる話です。
うん、たぶん、間違ってない。
ただ、その高校では軽音楽とか禁止されていて、バンドが隠れ蓑に使ってるのが、
金属理化学研究会──略して「メタりか」！
憧れのハルさんのバンドは、部の名前の通りのヘビーメタル！
小雨くんのことが好きになっちゃったお嬢様の麗（Ba.リッケンバッカー！）とか、
恋のライバル（？）冬夜、
そして、謎の男、九森浅緋などなど、個性豊かなキャラたちの中で、
果たして、小雨くんの恋の行方は？　彼のバンド「ティアドライブ」はどうなるのか？
……あらすじ、だいたい間違ってないよね？

そんな４巻。
「ティアドライブ」そして、小雨くんの初ライブ！
うんうん、初ライブって、やっぱりとっても緊張するよねー
しかも、こんな状態だったら、やっぱりひよこぴよぴよ状態になっちゃうよねー
でも、隣でギターとかベース弾いてるやつとか、ドラム叩いてるやつが目に入ると、不思議と落ち着いてできるんですよね。
もちろんと言うか残念ながらというか、ぼくの隣には麗みたいな娘が立ってたことはないし、こんなことをしてもらったことはないけどな！

そして、九森浅緋と「希望」の秘密も明らかになって（でもまだ何かありそう……）、これからいったいどうなるのか！？
次もとっても楽しみ！

４巻の感想はこんな感じ？　なんだけど、これだけじゃなんだから、ハレドラ！の魅力を！

音楽好きにはたまらない設定！

バンドものなので、もちろんみんな好きなバンドとかの設定があるんですけど、これがたまらない！
例えば小雨だと「Nirvana、The Beatles、THE GET UP KIDS」、
ハルさんは「Slipknot、Metallica」と、それぞれの性格とかにちゃんとあった設定になってるのが嬉しいですよね！
タンポポちゃんがThe Clash好きだとか、麗がレッチリ好きだとか、もう、その設定だけでごはん三杯行けるね！

個性豊かすぎるキャラクター！

主人公の真っ直ぐ純粋バカの小雨くんをはじめとして、個性豊かなキャラクタばかり！
小雨くんが恋するハルさんは、ちっちゃいけどめちゃめちゃ激しくて楽しいドラムを叩くかわいい先輩！
そのハルさんのバンド「メタルりかちゃん」の他のメンバーは、
ボーカル！　「え、お前、ドラムじゃないの？」っていう外見してるけど、メタルならこれが正統派！の鷹木！
ギター！　「え、ちょ、まじ？Gですか？Gなんですか？」というたゆんたゆんだけど天然バカでバカテクの愛葉！
ベースは、「それなんてツンデレ？」なぺったんこパンクロッカーの橘・F・タンポポちゃん！
タンポポちゃんかわいよタンポポちゃん！
他にも、個性的なサブキャラもいっぱいだぜ！

音が聴こえる！

当然マンガだから、音楽というか、音は聴こえるわけじゃありません。
でも、ライブシーン、演奏シーン、全部、音が聴こえるんです！
（スキャンして見せられたら楽なんだろうけど……）
小雨が弾くオーバードライブをかけたレス・ポールの音が、麗が紡ぎだす、力強くて繊細なリッケンバッカ―の少し割れた音が、異常なほどの熱量を持った冬夜の正確なドラミングが！
そして、静かな夜の空気に溶け込む「ムーンリバー」。
マンガの、絵の、コマとコマの間から、確かに聴こえてくる音があるんです。

というわけで、音楽好きな人にはもちろん、「けいおん！」でちょっとバンドに興味持ったような人にも、すっごくおすすめな「ハレルヤオーバードライブ！」！
みんなも、音楽の魔法にかかってみようぜ！

Today's tune Aftertaste/Funeral for a Friend