マリア様がみてる 妹オーディション（今野緒雪）

マリア様がみてる ―妹(スール)オーディション (コバルト文庫)

一年前は、チャオ・ソレッラの感想書いてました、言人です。
ええと、妹オーディションです。表紙の由乃さんが意外に良く。
というより、アニメ見て以来由乃さんも良くなりました。それまでは完全に白だったんですが。
もちろん、今でも白は最高です。
今回だって、ドリルのためにいろいろとがんばる乃梨子と、それを暖かく包む志摩子。
……くわーっ。
あの、若干取り乱しました。
それと、今回はそのほかも良かったですね。
特に蔦子さんと笙子。
当方としましては、蔦子さん最萌え説を提唱したくなるほどで。
祐巳については、ちょっと勢いが足りてないですよ。
由乃さんの半分でも勢いが必要じゃないかと。
ほら、ちょっと勢いだけというか若干間違ったというか、とにかくああいう結果に行けたというのは、やはり由乃の勢いがあったからこそ、だと思うんです。
もし、祐巳にもう少し強引さのようなものがあれば、ここまで引きずることはなかったんじゃないかと思うんです。
ただ、今までの妹という立場に加えて姉という立場にもなる。
それはこれまでの小説構造を反転させるにも等しいわけで、やはり勢いだけで行けないものなのか、と。

[Today's tune]奇跡/THE BACK HORN