棺担ぎのクロ1巻2巻(きゆづきさとこ)

棺担ぎのクロ。~懐中旅話~ (1) (まんがタイムKRコミックス)

棺担ぎのクロ。~懐中旅話~ (1) (まんがタイムKRコミックス)

棺担ぎのクロ。~懐中旅話~ (2) (まんがタイムKRコミックス)

棺担ぎのクロ。~懐中旅話~ (2) (まんがタイムKRコミックス)

丸の内丸善で、4コママンガ特集コーナーができていて、そこでお薦めになっていたので、買ってみた。
いや、1巻はシャッツキステで読んだことあるんだけど。
それでも、うちでじっくりと読み直してみると、やっぱり違うね。うん。
見た目は頭身低めでほのぼの系だったりするんだけど、綴られているストーリーは、ほのぼのしつつも、ざっくり深いというか。「優しい悲劇」なんて、それなんて黒夢? という言葉が浮かんできたり。
クロと、ニジュク・サンジュ二人との、細くて美しいワイヤーのような絆とか、クロとセンが旅を続けていく中で出会う人々とか。
単純な暖かさじゃない。
けど、何か、大切なような、忘れている、何かのような。
やっぱり、ニジュクとサンジュの存在が良いよなぁ、と。
「造られた存在」という生まれながらの悲劇を背負いながらも、「純粋」に誰かを「想い」続ける。クロの秘密を垣間見たとしても、それすらも受け止めようとする強さ。うん。あれは絶対に「強さ」と言って良いものなんじゃないかと思う。
だから、というわけじゃないけど、片方ずつしか翼を持たない二人の姿を見たときに、手を繋いで、大空に羽ばたいた二人の姿を見たとき、なぜだかわからないけど、泣きたくなった。