友情(武者小路実篤)
- 作者: 武者小路実篤
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1947/12/29
- メディア: 文庫
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とりあえず、アレだ。
これから男女の三角関係を描こうという作家、脚本家は、これと漱石のこころを読んでおくこと。
と言うくらいに、基本的且つ、素晴らしいです。
ああ、これなら遠子先輩@文学少女も納得だ。
個人的に、ペダンティズム、引用癖を礼賛するわけじゃないけど、こういった名作を引用、下敷きにすることで、何か生まれるものがあることが、よくわかった。
つまり、何かというと、”文学少女”と繋がれた愚者の評価アップと言うことで。
というより、あのシリーズ、ライトノベル分野だけじゃなく、もっと広い範囲で評価されても良いんじゃないだろうか?
たぶん、今どき、武者小路実篤とか、太宰治を下敷きにここまで書こう、なんて人他にいないよ?
で、個人的には、杉子、そんなに良いか? と思ったり。
ほんと、何というか、野島がかわいそうでならない。
ただ、大宮もひどいやつ、とは言えないんですよね。
きっと、もっとはっきり杉子が野島と話せていれば、と思うんですが、いかがでしょうか?
──この小説で、それぞれの恋愛観とか、そういうものが見えるんだろうなぁ。
というわけで、文学少女シリーズで、遠子先輩とななせちゃんの議論についていきたくなった人、ぜひ、読んでみることをお薦めします。
[Today's tune]Bend Your Arms To Look Like Wings/Funeral For A Friend