水に描かれた館(佐々木丸美)

水に描かれた館 (創元推理文庫)

水に描かれた館 (創元推理文庫)

買って、読み始めてから気がついた。
──これ、3部作の2巻目なんだね。
一応話自体はひとつにまとまってます。
でも、やっぱり前巻から引きずっている部分というか、第1巻目で亡くなった少女が大きな要素を占めていて。
うーん、これは前のも読まなきゃダメだなぁ。
ガラス張りの「奇妙な」館に、嵐、荒れた海、「招かれざる」客、信仰の少女、失踪、心理学、絵画、過去の夢、未来の夢、前世、そして密室殺人。
何よりも、瑞々しい「少女」の感性。
終幕は、カタルシスよりも切なさが。

[Today's tune]幾千光年の孤独/THE BACK HORN