樹海人魚(中村九郎)

樹海人魚 (ガガガ文庫)

樹海人魚 (ガガガ文庫)

田中ロミオがどこにもなかったので、次点ということで、方々で気になる評価をされている樹海人魚を。
うん。確かに、これなんか変。
ストーリーのフレームワークは、「グズ」の少年が、「歌い手」の少女と共に、運命に抗う異能バトルもの。
これだけみると、すっごくふつう。
でも、どこか違和感が。
ええと、なんというか、ライトノベルのど真ん中、ただし、ストローだから穴あきみたいなっ!
……いや、ほんと、なんと言っていいかわかんないんですけど、不思議な感覚が。
うーん。
設定が奇抜というわけでもなく(登場人物は、これでもかと言うほどに「ライトノベル的だし」)、ストーリーも王道(ボーイミーツガール!)、文体もちょっと癖はあるけどめがっさ特徴的というわけでもないし(ルビも=も傍点もほとんどないし)、どうしてこんなに変なのか、とっても不思議。
そんなことを考えていると、いつの間にか、捉えられています。
あー、これ、多分、ネットのラノベ読みには受けるだろうけど、一般のラノベ読む人には受けないだろうなぁ。
と、ここまで書き連ねれば、だいたいどんな感じかわかって頂けるんじゃないかと。