移行したので書いてみる
はてなダイアリーのサービスが終了するということで、はてなブログを利用することにしてみました。
ブログサービスは他にも色々あるし、実際、自分でもサークル(NthLibrary)のサイトとして、Wordpressを使っていたりもするし、ぶっちゃけ、ここしばらくははてなダイアリーの方を更新していなかったし、普段はTwitterで十分なのでは? と思わなくもないんだけど、それでも、たまには何かちょっと長く書いておきたいと思うこともあり、そういうときにどこかでブログのようなものを持っておいて、不定期にでも定期的に何か書く場所と習慣を持っておいた方がいいんじゃないか、と考えています。
具体的にいうと、最近、レイチェル・ボッツマンという人の「TRUST 世界最先端の企業はいかに<信頼>を攻略したか」という本を読んで色々と考えることがあったので何か書こうかなぁ、と思ったママになっていることだとか、香川愛生女流三段の「職業、女流棋士」を読んですっかり香川女流三段のファンになったことだとか、書くことがあっても、更新が止まっているブログしかなかったりすると、なかなかまとめて書こうという気になれなかったりするので。
つまりは、くだらないことでもつまらないことでも、それなりに何かを書いていれば、何かのときには書くことができるようになるのでは? と考えているので、はてなダイアリーのサービスが終わるという契機にはてなブログを利用することにしたんですけど、はてなダイアリーからはてなブログへのexport/importのサービスが止まっているので、まさに出鼻を挫かれたような状態になっており、今までのを移行する代わりにこうしてよくわからない文章を書いてみました。
思えば、最初にサイトを作ってみたのが、このくらいの季節だったなぁ、と。
「帳簿の世界史/ジェイコブ・ソール(文藝春秋)」の感想です
ちょっと前に、ソーシャルゲームで返金騒動とかなんとか、やってないのでよくわかんないですけど、とにかくそういう騒動があって、それで返金ではなくてゲーム内のアイテムで補填するということがあって、ちょっとこの流れっていうのは面白いな、と思って、会計と歴史について書いてある本はないかな? と思ってTwitterで聞いてみたところ、それっぽい本をオススメされたんですが、その本が売ってなかったんで代わりに読んだのがこの本「帳簿の世界史/ジェイコブ・ソール(文藝春秋)」です。
- 作者: ジェイコブソール,Jacob Soll,村井章子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/04/08
- メディア: 単行本
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内容としては、ギリシア、ローマからリーマンショックに至るまで、世界の歴史の中で「帳簿」というものがどういう役割を果たしてきたのか、というのを丁寧に説明するもので、実際に会計に関する知識がなかったとしても、十分に興味深く読めるものです。なので、非常にオススメです。
そんな本書の中で浮かび上がってきたのは、「権力を手にした者たちは必ずと言っていいほど『帳簿=会計』を大切にしていた」ということと、「その権力を手放す前に、『帳簿』を手放している」というシンプルな事実。特に、フランスブルボン朝の事例などは、象徴的だと思います。あと興味深かったのは、アメリカ合衆国建国の父たちの帳簿に対する意識です。
そして、終章で述べられている通り、現在の複雑怪奇な金融システムの中で、どうやって帳簿=会計と向き合っていくのか? と、ある意味読者への問いかけで終わっているというのも、とても面白いし、とりあえず明日から複式簿記で家計簿つけるかな……くらいには考えてしまう本です。
で、話は変わります。
本書ではあくまで帳簿=会計という観点から語られていますが、現代においては常識ともなっていると思いますし、そもそも冒頭に書いたように、お金・富=情報なわけです。事実、銀行や証券会社、各種取引を行う商社などは、文字どおり金融システム=情報システムで出来上がっているようなものです。
#このあたりは「システム障害はなぜ二度起きたか/日経コンピュータ編集部」でも触れられている部分です。
- 作者: 日経コンピュータ
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2011/07/28
- メディア: 単行本
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いかにして情報を収集し、集積させ、分類し、そしてそこから価値を生み出していくか。
例えば、30年前、50年前──まだ情報を収集する手段が本やテレビ、ラジオ、新聞などのマスメディア中心だった頃であれば、いや、20年前、まだインターネットが一般的ではなかった頃であれば、そこまで難しくはなかったかもしれません。
#とは言って、簡単だったとは言いませんが。
しかし、今や、インターネットという基盤があり、その上でTwitterやFacebookをはじめとしたSNSなど、情報が生まれるスピードはそれまでとは比較にならないほどに多くなり、私たちが取得する情報の量も恐ろしいほどに多くなりました。質・量・分野・深さ……どれも莫大なものとなっています。
そんな、情報の濁流の中で、私たちは毎日何かを受け取り、そして発信しているのです。
そして、「悪貨は良貨を駆逐する」という有名な言葉があるように、悪い情報は良い情報を駆逐します。例えば、5年前の東日本大震災の時に溢れたデマのように。Twitterでも、毎日のように流されるデマ、マッチポンプで騒動を演出するまとめブログなどなど、悪貨の例には事欠きません。そんな悪貨ばかりの情報の中で、「情報の収支」をプラスにするためにはどうすればいいのか?
その答えの一つが、この本で示されている、「正確な帳簿を誠実につけること」なのではないか、と思うのです。
例えば、ダーウィンは会計だけではなく、あらゆるものを複式帳簿でノートに書き表していたそうです。そこまでしなくても、まずは、正確に情報についての収支を考えてみるだけでも、だいぶ違うのではないだろうか? と考えています。
まぁ、別に本当に複式で情報帳簿つけろって言ってるわけじゃなくて、どういう情報を受け取ったか(例えばこの記事だって情報の一つです)、どういう情報をアウトプットしているのか、というような内容をノートに書くだけだって十分です。
──ノートに書く?
はい、というわけで、そういうノートを書いてみようとは思うけど、どうやって書こうかなぁ、と迷ったら、ぜひ、こちらも読んでみていただけると、非常にありがたいです。
あなたがつくるノート術 (Nth Library Non-fiction)
- 作者: 長屋言人
- 発売日: 2016/01/10
- メディア: Kindle版
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しかし、「帳簿の世界史」読むのに1週間近くかかったので、やっと次の本が読める……って感じ。ハードカバーは重くて大変だった……。
もろもろの電子書籍化のお知らせ
この前の冬コミ(C89)はまとめ本でしたので、C88(夏コミ)までの思索部既刊及び、11月の文学フリマ東京までの本をAmazonのKindleで電子書籍化しました。
というわけで、現在Kindleでお求めいただける本について、既刊含め、ご紹介いたします。
- 思索部シリーズ
詳しくはこちら。
思索部vol.1 紅葉抄 (Nth Library Novels)
- 作者: 長屋言人
- 発売日: 2015/01/20
- メディア: Kindle版
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思索部 vol.2 雪の花言葉 (Nth Library Novels)
- 作者: 長屋言人
- 発売日: 2015/01/21
- メディア: Kindle版
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思索部vol.3 彼女が彼女に伝えたかったこと (Nth Library Novels)
- 作者: 長屋言人
- 発売日: 2015/01/20
- メディア: Kindle版
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思索部vol.4 白の少女と青の夏 (Nth Library Novels)
- 作者: 長屋言人
- 発売日: 2015/01/20
- メディア: Kindle版
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思索部vol.5 ラスト・ノートをあなたに (Nth Library Novels)
- 作者: 長屋言人
- 発売日: 2015/01/20
- メディア: Kindle版
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思索部vol.6 フィルムの中に閉じ込めて (Nth Library Novels)
- 作者: 長屋言人
- 発売日: 2015/01/20
- メディア: Kindle版
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思索部vol.7 姫の人形とタイトロープ (Nth Library Novels)
- 作者: 長屋言人
- 発売日: 2015/01/20
- メディア: Kindle版
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思索部vol.8 想いの星座 (Nth Library Novels)
- 作者: 長屋言人
- 発売日: 2016/01/11
- メディア: Kindle版
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- その他(フィクション)
The Chain Smokin' Stories (Nth Library Alternative Novels)
- 作者: 長屋言人
- 発売日: 2014/11/23
- メディア: Kindle版
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- その他(ノンフィクション)
同人プロジェクトマネジメント (Nth Library Non-fiction)
- 作者: 長屋言人
- 発売日: 2014/11/23
- メディア: Kindle版
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あなたがつくるノート術 (Nth Library Non-fiction)
- 作者: 長屋言人
- 発売日: 2016/01/10
- メディア: Kindle版
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Kindle化していない同人誌としては、青春百合アクションファンタジー「アナザー・アース・ハート」のシリーズがありますが、そちらについて電子書籍で欲しいという方は、e-STARBOOKSさんでお買い求めいただければ、と思います。
vol.1 蒼花籠鳥
vol.2 雨花澄音
e-STARBOOKSさんについては、同人誌の印刷を依頼するついでに電子書籍化も依頼できるんですが、Kindleについては自分でePubファイル作ったりなんだりしなきゃいけなかったりするんで、こんなに作ってたんだなぁ、と思いながらも、今年も何冊かは追加したいなぁ、と思っているところです。
ノートの書き方の本の書き方
気がついたら、今年最初のエントリっぽいです。
本年もよろしくお願いいたします。
昨年11月の文学フリマ東京にて新刊として頒布した「あなたがつくるノート術」をAmazonのKDPで販売開始しました。
また、e-STARBOOKSさんでも電子書籍版を販売しております。
(Amazon Kindle)
(e-STARBOOKS)
ノートの書き方についての本です。
そもそもどうしてこういう本を書いたかというと、文フリで2回に渡ってプロジェクトマネジメントに関係した本を書いてきて、もうちょっと身近なところにあるものをテーマに書こうかなぁ、と考えて、いろいろと候補を検討した上で、ノートの書き方の本になりました。
万年筆とかボールペンとか鉛筆とかペンについての評論的なものとか、ノートの書き方じゃなくてノートそのものについての諸々とかいろいろと考えたりもしましたが、それよりもHow to的なものということでノートの書き方について書こう、というコンセプトです。
ノートの書き方って、普段から使ったりしているわりにはこれといった正解を持ってるかというとそういうわけでもないし、それなりに自分のやり方っていうのがあると思うので、一冊書くならなんとかなるかなぁ、と。
ただ、ノート術の本なんて巷に溢れています。
なので、それらと差別化を図ろうという意図もあって、じゃあ、自分でノート術を作れるような本を作ればいいんじゃない? となったわけです。
こんな意図があったわけなので、
- ノートをうまく使いたい人
- 今までいろいろとノート術を試したけどうまくいかなかった人
- ノートを使って生産性をあげたい人
などなどにお勧めです。
というわけで、おひとついかがでしょうか?
AmazonのKindleはスマホなどでも読めますし、e-STARBOOKSさんではブラウザでも読めますので。
万年筆が好きです
タイトルだけで書きたいことの半分くらいは言い尽くしました。
万年筆が好きです。
ただ、手元にある万年筆を数えても8本くらいしかないので、全然はまってるわけではないですけど。
- DUOFOLD/PARKER
- AL-Star/LAMY ×2
- Safari/LAMY ×2
- preppy/プラチナ ×2
- 雑誌の付録
というぬるいラインナップです。
家ではDUOFOLDがメイン、仕事とか休みの日にお出かけするときはAL-Starが多いです。
個人的に、紙に何かを書くというのは、自分の思考スペースを広げるような行為だと思っています。ワークスペースの拡張です。なので、そこにかかるI/Oコストは可能な限り低くしたいというのが要件事項としてあります。
そう考えた時、ボールペンや鉛筆・シャープペンなんかよりも書きやすく、素直にさらさらと紙にアウトプットできて、さらにはその書いた線が読みやすい、目に入りやすいことが肝要です。そうすると、やはり万年筆という選択が自然となってくるのです。
というわけで、万年筆が好きです。
インクはぬらぬらとある程度のフローがあるのが良いです。
ただ、そういうのが好きなので、実はあまり手帳に書くのには適さないのが寂しいところ。それはそれ、これはこれ、で使い分けてます。
で、そんな万年筆で書くとこんな感じという写真。
うん、こうして見るとあんまり違いはわからないかもですね。
書き味は結構違うんですけどね。
個人的な好みでいうと、
DUOFOLD>AL-Star>Safari>付録>preppy
という感じ。
preppyはもう少しインクフローが良ければなぁ、と思うんですが、逆に雑誌の付録のは、インクフローがよすぎて若干インク漏れのけがあるのがたまにきず。
もちろん、これ以外にも良い万年筆は山ほどあるので、興味のある人は、ぜひ、実際にお店で試し書きなんかもできるので、お店に行ってみてください。
ちなみに、書いてる紙はRollbahnのノートです。
来年の手帳はジブン手帳にしました
というわけで、唐突に文房具について語ろうと思います。特に理由はないですが、文房具が好きなので。
まず、具体的に語る前にちょっと語っておくと、文房具っていうのは、自分の思ってること、考えることをアウトプットするデバイスだと思っています。自分の手の延長というか、まぁ、弘法筆を選ばずとは言いますけど、自分ら、そんな弘法大師みたいに偉くもすごくもないので、こだわるところはこだわりゃいいんじゃない? という考えです。
まぁ、好きなんで、好きなものを書こう、というのが意図です。
気が向いたら気が向いた感じに書くので、多分、思い出したくらいにちょろっと書きます。多分、休み休みにはなると思いますけど、こういうのは習慣づけて書いたほうが色々と良いと思うので、週に1回は書けると良いなぁ、と思います。
そんなわけで、最初は手帳について。
昔は色々と試したりしてましたが、最近はGoogleカレンダーでスケジュール管理して、紙の手帳というのは基本的に使ってはいませんでした。
が、手帳って、スケジュール管理以外にも色々と使えるのでは? と思い、手帳を使うことにしてみました。で、色々と探して見比べてみて、
- 単純なスケジュール管理以外にも使ってみたい。というよりそれが主眼。
- かといって、1日分に書くものが多いと、絶対途中で挫折する。
- 別に日記をつけたいというわけではない。
- でもあまりに1日分に書くスペースが少ないのも寂しい。
などなどの項目を検討したところ、ジブン手帳にたどり着きました。
【Amazon.co.jp 限定】 コクヨ ジブン手帳 2016年 ファーストキット A5スリム グレー ニ-JFA1M-16
- 出版社/メーカー: コクヨ(KOKUYO)
- 発売日: 2015/09/02
- メディア: オフィス用品
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それ以外にも、マンスリーのページもしっかりあったり、ざっくり家計を書いておけるページがあったり、本とか映画のリストを作れるページがあったり、贈り物などを書けるようになっていたり、変わったところだと、良い言葉とかそういうのも書けるようになっていたり、使っていて、とても面白いです。
あと忘れちゃいけないのが、ガントチャートを書けるページ!
Googleドキュメントのスプレッドシートを使ってガントチャートを作ったりはしていますが、ざっくり大きく俯瞰して見るにはちょうど良かったりします。
ジブン手帳で面白いのは、今説明した毎日のことを書く「DIALY」の他に、もっと長期間使っていけるように、夢とかやりたいこととかモットーだとか年表、家系図、個人情報諸々を書けるようになっている「LIFE」、自由に書ける方眼ノートの「IDEA」の3冊がセットになっているところです。毎日使っていくだけではなく、長く、色々使って楽しんでいこう! という作りになっていて、使ってるだけで楽しくなってきて、これなら三日坊主の人でも使えるかな? って感じです。……まぁ、自分のことなんですけどね。
そんな感じで、11月から使えるジブン手帳を約1ヶ月使ってみた感想です。
- 自分の時間の使い方が可視化される。
予定だけではなく実績も書きやすい(書くと良いですよ! と使い方に書いてある)ので、そりゃ書きますよね? そうすると、自分が何にどれくらい時間を使っているのかが見えるようになります。見えれば、その時間の使い方がどうなんだろう? というのを振り返って、使い方を改めたりとかもできます。これが一番大きなポイントですね。自分の使ってる時間が可視化されるので、どうやって使えば、自分のやりたいことの成果が出せるのか? というのを考えることができます。逆に、どれだけ自分がそれほど重要でもない時間を使っていたのか? というのも見えます。あまり重要なものではないことに使っている時間を減らして、自分のやりたいことに時間を集中させれば、自分も楽しいし、それなりに成果も出ることだと思います。
このあたりの色々については、こちらの本をご参考に。
- 作者: グレッグ・マキューン
- 出版社/メーカー: かんき出版
- 発売日: 2014/12/12
- メディア: Kindle版
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というわけで、自分の大切なものに大切な時間を使うためのデバイス、ジブン手帳お勧めです。
ふせんぺたぺたするってどうなんだろうか?
先日、 Twitterでこのようなpostを見かけました。
https://twitter.com/kamozi/status/658885845466742784
まぁ、ふせんから鬱を誘発する物質が! なんていうバカな話は置いといて、自分の体験を振り返ってみると、確かに鬱なときにはぺたぺたとふせんを貼っていることが多かったかなぁ、と……。
というわけで、ちょっとふせんについて考えてみようかと思います。
ふせん、便利ですよね。オフィスには必ずと言っていいほど常備されていると思います。
世の中探せば、ふせんをつかったあれこれというTipsはいくらでも見つけることができます。
特にオフィスで見ることができるのは、ToDoをふせんに書いてデスク周りとかPCのモニタに貼り付ける光景です。よく使われるノウハウとして実際に使っている人も多いと思います。ふせんも、ToDo管理がやりやすいように、最初から「□」が書いてあったりするものもあります。
さて、このふせんでToDo管理ですが、以下のようなメリットが考えられます。
- 見やすい
いつでも見えるところにある、というのはやはり見易さという観点で大きなアドバンテージです。そして、ふせんであれば1タスク1枚というかたちでわかりやすいというのもあります。
- 特別な道具がいらない
前述したように、ふせんは必ずと言っていいほど常備されています。つまり、すぐそこにあるもので簡単に始められます。実行するのにコストが(ほぼ)かからないというのは、やっぱり便利な点だと思います。
それでは、次は考えられるデメリットです。
- タスクの上下、軽重がわからない
基本的にふせんは同じ大きさなので、どのタスクが重いのかだとか、どれから優先してやるべきなのか、などなどが判断しにくいです。
- 常に見えているのでプレッシャーを感じる
これは見やすいというメリットの反対ですね。
PCモニタに貼り付けてたりすると、作業中も常に見えてしまうので、タスクに集中できずに気が散ってしまったり、前にあるタスクの量に嫌になってしまったりもします。
例えば、そのタスクは今日やるべきものでなかったとしても、常に見えていては、頭からそのタスクが離れることはありません。
タスクリストというのは、それを書くことで、一旦頭からそのタスクを追い出すことで、目の前にある作業に集中するためのものです。
それが、常に先のタスクが目の前にあるというのは、ある意味で本末転倒です。
で、このタスクが目の前に見え続ける状況というのは、人にかなりのプレッシャーを与えると思います。今手掛けているタスクだけでなく、先々のタスクまで気にしなきゃいけない、ずっと考えてしまうというのは、結構大変です。
つまり、ToDoを書いたふせんをたくさん貼っている=常にタスクリストからプレッシャーを受けている、ということで、これはかなりのストレスになるでしょう。
絶え間なくストレスを受けていれば、そりゃ鬱にもなるよなぁ、と思います。
もちろん、科学的な証明などはしていないので完全な印象ですし、ふせんを使ってうまくタスクを回している人もいるし、たくさん貼ってあったってけろりとしてる人だっています。
ただ、もし、ふせんにタスクを書いていてそれにストレスを感じるという人がいれば、ちょっと別の方法を考えてみるというのもいいのではないでしょうか。
ちなみに、私はタスクの整理にはリーガルパッドとふせんを併用しています。
リーガルパッドには中長期のタスクをまとめています。
- 書く面積が(ふせんよりは)広いので自由に書ける
- 普段は閉じているのでプレッシャーを感じにくい
- 数日、数週間に渡る長いタスクを書いて置いておいてもそれほど気にならない
- ふせんと同じくらいにサクッと切って捨てられる
というのが良い点ですかね。
ふせんは短期(1日で終わるもの)のタスク整理に使っています。
ただ、貼る先はデスク周りじゃなくてノート!
もちろん、ノートだとかコピー用紙をタスクの整理に使ってもいいと思います。
そのほか、PC上でテキストファイルを使ってもいいし、表計算ソフトだとかスマホで専用のアプリを使ってもいいと思います。
まぁ、やり方なんてたくさんあるんで、そんなこだわらずに今のやり方にちょっとでも不満とか違和感があればいろいろ試してみるのもいいんじゃないでしょうか。