東野圭吾の次に読むミステリ

というわけで、書店員の異常な愛情さんの話題にのってみるテスト。
d:id:Siphon:20070511:1178916037
──ええと、一応以前は東野圭吾好きを自称していて、こんな文章まで書いたことがあるくらいなので、これをやっておかないと、本当に「メイド系店舗レポサイト」になってしまうと危惧したためです。
で、東野圭吾の次ですか。
MYSCON代表のshakaさん(id:shaka)が挙げられている島荘、森博嗣連城三紀彦あたりが、あー、さすが良い感じの選んでるなぁ、と、もう自分が書く必要なんてないんじゃね? と思ったりするけど、そこは、まぁ、がんばれ、おれ。
さて、東野の次に勧めるというわけで、対象は
「とりあえずー、直木賞だって言うから容疑者X読んでみたんだけどー、ちょっと面白かったら、ミステリとか読んでみようと思ってー」
などと言ってる人と仮定してみる。
つまり、それまであまりミステリを読んだことがない人が対象です。
まぁ、まずは同じ東野でもある閉ざされた〜とか読ませて、ミステリにならしていくのが良いんじゃないかと思いますが、それじゃあ面白くない。
そんなわけで、考えてみると、確かに難しい。
でも、がんばる。
──ええと、加納朋子とか良いんじゃないですか?
掌の中の小鳥とか、容疑者Xほど「重い」純愛って言うわけじゃないですが、恋愛要素もあってミステリとしても十分に高いレベルにあるし。
それに何より、短編集だから読みやすい!
北村薫じゃなくて加納朋子なのは、完全に個人的な好みです。
なので、別に北村薫でも良いんじゃないかと思いますが、「ボクが勧めるなら」という観点でいくと、好みで加納朋子
ちょっと重めのが良いというなら、西澤保彦のタック(タカチ?)シリーズなんか良いんじゃないかと思います。
と、そんなわけで、たまにはちょっとミステリ系サイトっぽいことを書いてみましたとさ。


ところで、同じようなネタとして、

などなど、考えられるんじゃないかと。
それぞれのプロパーが日頃「そんなのミステリ/SFじゃねーよ!」と憤っているのも良いですが、それらがきっかけとなって、良いミステリ/SF読みになる人だっているかもしれません。
そういう人に勧める本の一覧なんてのもあって良いんじゃないでしょうか?
──ほら、「講談社ボックスででてるから〜」って、いーちゃんから御大に流れていったら大変じゃない? 「同じメフィスト賞だから」って、00密室読んだりしたら、悲劇じゃない?
ボク自身は、森博嗣から入って、新本格→クイーン、カーという流れで行ったので、思い返してみて、曲がった方向行かなくて良かったなぁ、としみじみと思っているわけですが。
ミステリを読み始めるような人には、できれば、いつかはクイーンを読んでロジックの神髄に触れて欲しいし、カーの驚天動地のトリックに苦笑しながらも驚いて欲しいし、黒死館を読んで目が眩むような感覚を味わって欲しいのです。


きっと、東野圭吾からミステリに入るような人は、さすがにそこまで深いミステリ者にはならなかったとしても、ミステリとそれほど悪い関係にはならないんじゃないかと思います。
でも、いーちゃんをはじめとしたラノベ系からミステリにはいるような人は、一歩間違えばミステリの良さをまったくわかることなく、「ミステリなんてクソだ! このFxxK野郎がっ!」ってなる危険性があるんじゃないかなぁ、と。
そんなわけで、だれか、いーちゃん好きに勧めるミステリとか考えてみて下さい。
ボクは──そのうち、気が向けば考える!

[Today's tune]1/3 の純情な感情/SIAM SHADE