同人活動にプロジェクトマネジメントの考えを使ってみませんか?

12/28〜12/30の3日間で冬のコミックマーケット(C87)が開催されていました。
それぞれが思い思いの同人誌やCD、ゲーム、グッズなどを頒布していて、とても楽しかったんですが、残念なことがひとつ。ところどころに「新刊落としました」という札があったことです。


もちろん、様々な理由があったと思います。
中には参加するのも難しかったけれど、それでもコミケには、あの場所には行きたい! そういう思いで参加していた人もいるでしょう。コミケというのは、そういう思いを抱かせる場所だと思っています。
しかし、はたしてみんながみんなそうだったのでしょうか?
単純にさぼって、間に合わないで新刊を落としていた人はいなかったでしょうか?
もし間に合っていたとしても、前日どころか当日の朝ギリギリまでかかって、なんとか作ったコピー本を不本意ながら並べてはいなかったでしょうか?
前日の徹夜とか当日スペースでのホチキスとめなんかは、ある意味コミケの醍醐味のひとつなのかもしれないですが、それで本当に満足できるものが作れたでしょうか?


また、ちゃんと本を作るの間に合ってしっかりと並べていた人も、自分の思うように頒布できたでしょうか? なぜか今までより頒布数が少なかった……などという人はいませんでしょうか?
もし完璧だった! という人がいましたら、次の参加でも同じようにできる! ということを自信持って言えるでしょうか?


というわけで、ここでお勧めするのが、拙著「同人プロジェクトマネジメント概論」です。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00Q37X8BC
同人活動にプロジェクトマネジメントの考え方を使ってみよう!」というのをコンセプトに、概念的な部分から実用的な部分まで解説した本になっております。

0.前書き
 ・「進捗どうですか?」に答えられますか?
 ・そもそも「進捗」って?
 ・「新刊落ちました!」の功罪
 ・新刊を落とさないために
1.はじめに 同人活動にプロジェクトマネジメントを
 1.1 同人活動を見つめ直す
 1.2 プロジェクトマネジメントとは
 1.3 仕事で使うものを同人活動で使っても良いのか
 Appendix プロジェクトマネジメントって流行りましたよね
2.立ち上げ 同人活動を始めよう
 2.1 同人活動とは? を自分に問いかける
 2.2 自分でできること/できないことを認識する〜スコープの明確化〜
 Appendix 役に立つ道具 マインドマップ
3.計画 どういうものを作るのかを考える
 3.1 いきなり作りはじめていませんか
 3.2 計画をたてることの重要性
 3.3 何を作るか? を決める
 3.4 どうやって作るか? を決める
 3.5 いつ作るか? を決める
 3.6 誰が作るか? を決める
 3.7 リスクを分析する
 Appendix 役に立つ道具 WBS
4.作る 楽しく作ろう!
 4.1 作り方は十人十色
 4.2 「困難は分割せよ」という教え
 Appendix 役に立つ道具(1) ポモドーロテクニック
 Appendix 役に立つ道具(2) ソーシャルゲーム
 Appendix 役に立つ道具(3) BGV
 Appendix 役に立つ道具(4) BGM
 Appendix 役に立つ道具(5) 原稿bot
 Appendix 参考 プロットの例
 Appendix 参考 私の製作環境
5.監視とコントロール 「進捗どうですか?」と言われて困らないように
 5.1 計画をたてたら管理しよう
 5.2 常に計画通りが良いとは限らない
6.まとめ 一回だけで終わらないために
 6.1 達成感を味わえましたか?
 6.2 反省は出来上がったものではなく経過に対して行う
 6.3 次はもっと達成感を味わうことができるように
7.あとがき


これから来年の同人活動どうしていこうか? と考えるときに、ちょっとでも参考にしていただければ、と思います。