SHIROBAKO24話の感想とプロジェクトのクロージングについて
先週まではこちら。
SHIROBAKO14話に見るプロジェクトリスク
SHIROBAKO15話の感想と問題分析について
SHIROBAKO16話の感想とリスク対応について
SHIROBAKO17話と緊急の対応とメンバの個性について
SHIROBAKO18話の感想と成果物のクオリティコントロールについて
SHIROBAKO19話の感想とモラルマネジメントについて
SHIROBAKO20話の感想とコミュニケーションについて
SHIROBAKO21話の感想とクオリティとスケジュールだけじゃない話について
SHIROBAKO22話の感想とノンオフィシャルなコミュニケーションについて
SHIROBAKO23話の感想と繰り返される問題について
大団円! 良かった! 良かった!
本当にSHIROBAKOがあって良かった!
とばかり言っていてもあれなので、SHIROBAKO最後のプロジェクトマネジメント講習です。
最後、みんなの力を合わせてなんとか作品は完成。
これまたみんなの最後の力で納品もちゃんとできました。
良かった。良かった。
で、これでは終わりません。
一般にプロジェクトの終わりは終結プロセスとして重要なものだと言われています。
このフェーズでは、プロジェクトの終了を公式に終了させるための確認や契約の終結など、いろいろとやることがあります。
そういったフォーマル、法的なものは置いておいて、他の仕事だけでなく、アニメ制作でも同人で本を作るのでも、なんでも重要なポイントとして、「Lessons Learnedの実施」というのがあります。
これは、どんなものでも応用できるものなので、ぜひ覚えて帰ってください。
Lessons Learned、つまり教訓をまとめよう! というのが趣旨です。
目的は次の3つ。
- 今回のプロジェクトの経験を次にいかす
- プロジェクト遂行に関するシステムの改善
- プロジェクト関係者にプロジェクトの結果、反省点、教訓を周知する
例えばSHIROBAKOで描かれていた三女だと、
- 原作者側との認識、意識のずれ
- プロジェクト体制、意思決定が曖昧
- クオリティコントロールの不備
などなど、いろいろな課題があり、都度それに対応してきました。
そういう、何かが起こったときにどうやって対応してきたのか、そもそもどうやっていればリスクが顕在化しなかったのか、その手段、事例などを関わった人に周知すれば、次は同じ過ちを繰り返す可能性は減ります。
そして、みゃーもり(最後までかわいい)の挨拶じゃないですけど、この先アニメ制作に関わっていく人に対するひとつの教科書にもなるでしょう。
あともうひとつプロジェクトのクロージングで大切なことがあります。
打ち上げです。
ええ、打ち上げです。
プロジェクトの完了は祝いましょう。
盛大にお祝いしましょう。
これ、重要、大切です。
頑張ったんだから、みんなでみんなにご褒美です。
仕事の飲み会とか嫌いという人も多いとは思いますが、それはそれ、これはこれ。
区切りをつけるためにも、打ち上げすると良いと思います。
ほんと、みゃーもり(がんばったからかわいい)の挨拶じゃないですけど、たくさんの人が集まって、たくさんの才能だとか思いが重なってひとつのことを成し遂げたんです。
みんなでそれをお祝いしましょう。
こじつけると、昔から人は何かの区切りの時にはお祭りしてきました。
東洋も西洋も変わらずに。
田植えのときも、収穫のときも。
プロジェクトの完了は、収穫の時です。
お祭り、お祝い、大切!
というわけで、最後の感想です。
興津さん is 何者なんだ……。
まぁ、女神なことはわかってるんだけどな……。
あと、打ち上げで井口さんが袴っ娘だったのを見逃した阿呆はおるまいな? 井口さん袴っ娘! はい、ご一緒に! 井口さんナイス袴っ娘!
そして久乃木ちゃんもいっぱい喋れるようになって良かった……。だんだん成長してるんだね……(ほっこり
あとあと、自分、瀬川さんにつんつんされたいしつんつんしたいであります!
みゃーもり、最後までかわいかった!
えまもずかちゃんの演技聞きながら泣きながら描いていたりとか……。
ほんと、最後5人でドーナツ持ってて、夢がかなったんじゃなくて、夢が始まった、という感じが本当に本当に良くて……。
いろんな人から受け継いだ思いと、自分たちの思い、そして、誰かに伝えたい思いがあって、それが夢になって繋がっていくんだなぁ、と。
本当に、素直に良かった……。
あとはあれだ。
やっぱり平岡は受け。
間違いない。
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