ユグドラシル/BUMP OF CHICKEN
それではバンプのニューアルバム「ユグドラシル」の感想を。
#1 asgard
ユグドラシルの高み、荘厳なヴァルハラ。最初と最後に短いのがくっついてるって言うのはリビングデッドと同じなんですけど、いや、今回は全く違いますけど。
とりあえず、ちょっと違うな、という感じ。
#2 オンリー ロンリー グローリー
これは「！」の方の曲。
テーマとしてはロストマンと同じ感じかも。
ロストマンと違うのは、より強く「歩き出せ」というメッセージが伝えられていること。
#3 乗車権
これは完全に「？」。
強く望む事＝乗車券＝人間証明書、これが「夢の先」へと連れて行ってくれるもの。
だけど、「乗っていく」ことは、自分の夢じゃない、という事。
本当に望む事があるなら、自分で歩いていくだろ？ と。
それも分からず、「夢」とか「希望」とか言う言葉に踊らされている毎日。
#4 ギルド
輝ける訳じゃないし、それでも「生きているから」って生き続けなくちゃいけない毎日。
そんな自分でも生きていていいの？
美しくなんかなくて 優しくも出来なくて
それでも呼吸が続く事は 許されるだろうか
けれど、そうやって「生き続けること」を「仕事」として選んだのは自分。
「仕事」といって何かをごまかしていた。
その何かは？
#5 embrace
それはきっと「君」。
君を探さなくなったら、君を見なくなったら、きっと自分は終わる。
なくさないように、大切にしなくちゃいけないから、腕の中に抱いて、そしてキスをする。
怖がらないで、「僕」。
確かなものは 温もりだけ
#6 sailing day
「君」を抱く為に、きっといくつもの大切なものを失わなくちゃいけないだろう。
それでも、たった一つ掴めるのなら。
「夢」「希望」――光は無理矢理探すものじゃなくて、そこに見えているもの。
そこへ向かう為ならいくらでもがむしゃらにならなきゃいけない。
そうすれば、光は決して消えはしないから。
決して消えはしない 僕だけを照らし出す灯台
#7 同じドアをくぐれたら
それは、きっととても心地よいもの。
でも、それを捨てなくちゃ。たった一つの鍵を手にする為に。
ひとつの鍵はひとつのドアにだけ。だから、二人は別れなきゃいけない。
だけど、君に届くように……
僕は唄うよ歩きながら いつまで君に届くかな
#8 車輪の唄
「券売機の一番端の一番高い切符が行く町」に行くのは彼女。
くだらない唄と違うのは、いつの日かまた会おうと約束する事。
それでも、温もりが忘れられなくて寂しいよ……
世界中に一人だけみたいだなぁ と小さくこぼした
#9 スノースマイル
真っ白な雪は、二人が歩く道をはっきりと浮かび上がらせる。
並んで歩いた日々も、別れる事になった日も。
凍えるような寒さでも、右ポケットの温もりは、暖かいから。
出来るだけ時間をかけて 景色を見ておくよ
振り返る君の居る景色を
#10 レム
自前の手錠でくくりつけた自分の手首。
その手錠にも、きっと鍵はあるはずだから。
生まれてきた事を恨むのなら ちゃんと生きてからにしろ
#11 fire sign
誰かの為に生きると言う「旗」。
汚れた「猫」。
君の中の「明かり」。
それを信じる事さえ出来たなら、きっと。
#12 太陽
もう、終わり。希望は自分で消したから。
もしかしたら、壊れかけたドアノブさえ回せたなら、外へ出られるかもしれない。
でも、外は明るすぎる。
ここなら、イタイことはない。
一人だけど、きっと苦しい事もない。
怖くはない。
でも……
取れたら最後 もう出られはしない
出れたら最後 もう戻れはしない
#13 ロストマン
「君」を失った今、もうこの旅路は間違ってしまっている。
でも、手には破り損なった手作りの地図がある。コンパスだって動き出すから。
だから、行ける。
いつかは「君」に出会える事が出来ますように。
#14 midgard
そして、行き着く先は「人の国」。
という事で、ざっと全曲紹介でした。
シングル曲も、アルバムの中で聴くとまた違った印象に。
特にロストマンなんか最後に最もふさわしい曲じゃないかと。
全体の印象としては、やはり直接的にマイナスの曲が増えたなぁ、と。
それでも、やっぱり前向きなバンドだと思います。
乗車権だって、そんなんじゃ駄目だ、と言っている訳で。別に悲観的になっている訳でなく。
とりあえず、今のところは泣きそうになるくらいの曲はまだないです。
……でもそのうち何曲か出てくるんだろうなぁ。
あ、忘れてた。
#?? O-TO-GA-ME はーと/ゲキシブボーイズ
えー、ジョーイ解散したんだぁ。残念だなぁ。
けれど、このノリが好きです。
[Today's tune]ロストマン/BUMP OF CHICKEN
