うた∽かた/神無月の巫女/W〜ウィッシュ〜/φなる・あぷろーち

まずはうた∽かた
なんだかいやに後味悪いなぁ、と。
どうしてなのかと思ったら、制作者側の意図が全く見えていないのがいやなのかなぁ、と。
主人公の考えと全く正反対をクラスメイトが行っていて、その対比から主人公の純粋さとかを出して行こうというのかもしれないですけど、クラスメイトの扱いがひどすぎるんじゃないかと。
あれだけ危ない目にあったあとでも全く反省していないというのは、普通に考えてもあり得ないくらいで。
そんなクラスメイトの為にどうして主人公があれだけがんばるのか? というのが分からなくなるんです。


神無月の巫女も同じようななんと言うか。
全体的に説明が全くされていないのが良くないなぁ、と。
主人公にトラウマがあるのか? というのがちらりと描かれたように、これから先で出てくるのかもしれないですけど、明かされていない謎であっても、全くの秘密であっていいものとある程度は明かさなければ行けないところとかあると思うんです。また、秘密であり続けさせるなら、それを明かさなくてもストーリーを進められるような描き方にしなければ。
例えばですが、神無月の巫女エヴァを比べてみれば分かりやすいかなぁ、と。
どちらも突然正体不明のものに襲われて突然戦う事になって……という展開ですが、エヴァが謎を明かさなくても十分に視聴者を引っ張っていけたのに比べて、神無月の巫女の描き方だとそれは無理じゃないかと思うんです。
エヴァが戦う理由だとか人の内面を中心に描く為に正体不明の使徒を利用したのに対して、神無月の巫女の敵と主人公の心理状態というのがあまりにも離れ過ぎている気がします。
主人公を守りたいとかいう台詞も、主人公が主要人物以外に嫌われている理由も、何もかもが謎なんですよね。
どうして? というのが、ほとんど描かれていないから、全く話についていけないんです。いわゆる、伏線というやつが欠如しているんじゃないかと。
それにしても、これが伝奇ですか……ふぅん。


W〜ウィッシュ〜。双子かぁ……最近流行ですか? 双恋とか? なんだか地味だなぁという印象が。


φなる・あぷろーち
そういう事で考えていくと、これが一番安心して見られるのかなぁと。
展開はさすがに突飛だろうけど、一応伏線は張られているし、それが嫌みにもなっていないし。
15分で程よくまとめられているのも良いかなぁ、と。