#ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 ──永遠と自動手記人形──を見てきました

 というわけで、ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝見てきました。

 

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 最初は、どうしても例の事件が頭の中にあって、それが気になってしまっていたんですけど、あの美しい背景の中でヴァイオレットが喋って、といううちに物語に引き込まれていきました。
 色々と思うところはあるんですけど、もう、半分のちょっと前くらいからずっと泣きそうというか、ほぼ泣いてたんでアレですけど、三つ編みというのが、とても良い比喩になっていたというか、姉妹ふたりだけじゃダメで、それを繋ぐヴァイオレットがいたからこそというか、ベネディクトさんがめっちゃいいところ持っていくし、最高すぎて、最高でした。

 例えば、雪のシーンとかTV版を思い出したし、イザベラが空に手を伸ばすシーンの違いとか、テイラーが空に手を伸ばすシーンとか、あああぁ、ってなるし、テイラーの可愛らしい、ちょっとクスッとなるシーンも良いし、ヴァイオレットちゃんのお願いお祈りポーズでちょっと首をかしげるとことか、めっちゃかわいいじゃないですか! とか、テイラーがほとんど忘れてしまっていると言っても、でも、伝えたい思いはあって、そして、それを伝えられることの大切さ、喜びを知っていて、自分も叶えたい夢があって、それを見守る周囲の優しさもあったりとか、確かに世界は厳しいかもしれないけど、それと同時にとても優しいものだと思うのです。

 で、届かない手紙なんてあっちゃいけない、というようなセリフがあって、ヴァイオレット・エヴァーガーデンは手紙に込められた思いを届ける物語だと思うんですが、どうして自分がそこまでこの物語が好きなのかなぁ、と考えたところ、自分も同人でそういうの書いてたなぁ、と思ってですね、「思索部」というシリーズなんですけどね、ヴァイオレットみたいな自動手記人形じゃなくて女子高生がミステリるんですけどね、事件の謎に隠された誰かの想いのために推理とかするんですけどね、そう考えると、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」という物語は、一種のミステリ的な構造を持っているのではなかろうかと思ったり思わなかったりするわけなんですけど、だいたいの物語は、何かの出来事が起こり、それに対する解決をもたらすということで、世の中の物語はすべからくミステリなのだと思いました。

 

思索部vol.1 紅葉抄 (Nth Library Novels)
 

 

 あと、ヴァイオレット・エヴァーガーデンは声優さんもみんな素晴らしいんですけど、今回のゲストのイザベラ役の寿美菜子さん、テイラー役の悠木碧さんがとても良かったです。というより、テイラーのセリフ、少しずつ成長して、感情が変わっていくところ、が本当にとても良くて、某氏に今度会ったら、めっちゃ良かったって言っておこうと思いました。